2003/10/28

宿題をサボる (^。^)y-。oO

 この年、夏休みの宿題として「読書感想文コンクール(小学校高学年の部)」への提出が義務付けられていた。

前年は「A市作文コンクール(高学年の部)」で、見事「最優秀賞」を射止めたにゃべっち。

並み居る6年生を押し退けて5年生での受賞だっただけに、この年も「連続受賞」の期待が掛かったことは言うまでもない。

この頃から文章を書くのが好きで、暇を見つけては創作を行っていた。

「創作文」という自由なテーマならば書きたいことは沢山あったが、読書感想文は好きではなかった。

既にいっぱしの読書家として、様々な本を濫読してはいたものの、コンクールは「課題図書」の中から対象を選ぶことを薦められたが、その課題図書がどれも興味の対象から外れていたため宿題をサボる結果となった。

この年の担任教師は、前年と同じまだ20代半ばの若い教師だ。

教師とは大体において折り合いが悪かったが、この担任とは珍しく良好な関係で、放課後や休み時間などによくムラカミくんやマサくんらと駄弁っていたりした。

さらに前の年に続いて、2年続けて担任となったことも益々、距離を縮めた。  

ある時、その担任教師が

「おい、にゃべ!
たまには、真面目に宿題をやって来いや」

と言ったら、誰かが

「やらなくてもトップだから、やんなくていいんじゃ?」

と返し

「そーだな・・・確かにやらんでもトップだから、やる必要がないっちゃーないかもな・・・」

と「失言」したため

「じゃあ、やらんでもいいと?」

と、すかさず「言質」を取った。

「その代わり、テストでトップから落ちたら必ずやれよ!
毎回、ちゃんと集計しとるからな」

という整理となった。

その後、担任教師からは、遂ぞ

「宿題をやれ!」

とは言われなかったから、最後までトップを守り続けたと思われる。

これまでも、あまり煩く言わない放任主義の担任の時は宿題などはやらずに済ませ、煩い担任の場合は形ばかりで適当にお茶を濁してきていた。

そうした経緯で、この年も夏休みの宿題は形だけで「適当に終らせた」から「読書コンクール」のような手間のかかるものをやるはずはない。

その後、発表された結果で、畏友ムラカミが「優良賞」を受賞したことを知った。

「にゃべ、わりーなー」

と、皮肉るムラカミに

「ちっ!
オレが出てりゃ「最優秀賞」は間違いなしだったんだがな・・・」

と負け惜しみを言うと

「さあ、それはどーかな?
まあ、オマエと同じ「最優秀」を狙っとったオレとしては「優良」は不本意だがな・・・」

などと、言葉とは裏腹にムラカミはご機嫌だった (*Φ皿Φ*)ニシシシシ

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