2003/10/16

百合子ちゃんにお熱



 昨年の「スカートめくり事件」の主役・百合子ちゃんとは、去年に続き同じクラス。

香ちゃん、小夜子ちゃんとは別クラスとなった事もあり、益々百合子ちゃんに熱を上げていった (= ̄∇ ̄=)ニィ

そもそも、自分の女子に対する好みは、子供の頃から一貫していた。

・サラサラとした美しい髪(香里ちゃん、小夜子ちゃん、香ちゃん)
・色白モチ肌(百合子ちゃん、小夜子ちゃん、香里ちゃん、美佳ちゃん)
・ふっくらとした丸顔(奈津子ちゃん、小夜子ちゃん、香里ちゃん、百合子ちゃん、香ちゃん)
・パッチリとした眼(香ちゃん)、または時として切れ長の眼(美佳ちゃん)
・カナリアのような美しい声(香ちゃん、香里ちゃん、美佳ちゃん、小夜子ちゃん)
・育ちの良いお嬢さんタイプ(香ちゃん、小夜子ちゃん、香里ちゃん)
・すらりとしたスマートなシルエット(香里ちゃん、美佳ちゃん)
 
以上の7項目(これに、長じてからは《知性》と《清潔なお色気》が加わる)だが、不思議な事に百合子ちゃんをこれに当て嵌めてみると

・髪=どちらかといえば、寝起きのようにボサボサ
・眼=これも寝起きのような、腫れぼったい感じ
・声=どことなく、場末の飲み屋のママさんを思わせるような、ハスキーボイス

さらに苗字からも容易に連想できたが、九州は鹿児島辺りの産か()言葉にも、かすかに田舎風の訛りが含まれていた。

要するに、外見はとてもにゃべっち好みからは懸け離れたパーソナリティで、かろうじて色の白さとふっくらしたシルエットだけが合格点、といったところだ。

成績も、にゃべっちに次ぐトップクラスの香ちゃん、香里ちゃん、奈津子ちゃん、或いは2番手グループに付ける美佳ちゃん、それよりは少し落ちるとはいえ、そこそこと見られた小夜子ちゃんらに対し、見るからに愚鈍そうな百合子ちゃんだけは、どうみても真ん中よりは下であったと思われた。

では、なぜに理想の高いにゃべっちが、こんな百合子ちゃんに熱を上げたのか?

振り返って考えれば確かに不思議な気がするものの、2年前までは名前すら訊いた事がなかったくらい目立たない存在だったこの彼女が、当時の63組女子の中では最も男子生徒の注目を惹く存在であったのも、また事実なのであった。

そういう意味では理屈では説明のつかない、どこかしら不思議な《魔力》を持っていたのが、この時期の百合子ちゃんであったといえるのかもしれない。

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