2004/06/08

ヒムロの貫禄

 3年生。いよいよ高校受験の年を迎え、初回のテストから100番までの順位が貼りだされた。

トップは、またしてもヒムロ。やはりこの男だけは、一頭地を抜いている感じだ。2位は香。2年の年度末は4位と目されたが、実力テストでは女子で初のトップを取っており、今やにゃべを凌ぐ安定感でトップのヒムロを虎視眈々と窺う勢い。

3位ににゃべ、続く4位に親友ムラカミが並んだ。そしてなんと言っても注目は続く5位に入った梓で、いよいよ次回辺りからトップ争いに加わってくるのか? この梓に押し出されるかのように、6位と7位には愛子と香里の名が並んだ。10位以下の主だった顔ぶれでは美佳が20位前後、マチャ、小夜子、千春らの名が20番台に並ぶ。

『A高』受験ラインの目安は30番以内と言われる事から、美佳やマチャは問題なく当確ラインであり、小夜子と千春もこの調子で行けば当確マークが付きそうである。遂に目標の『A高』ラインに到達し、異様なまでにテンションが上がっていたのがサッコだ。

「やっと『A高』の校門が見えてきたわー。ねぇ、にゃべー! 一緒に『A高』の校門を潜ろうねーっ!」

「アホか・・・1回だけじゃあ、ダメなんだぞー」

「うん、そうよね・・・この調子が続くように頑張るから」

(あんまり頑張るなよ・・・)

がホンネだったが。

クラスの違う千春とは、廊下で顔を合わせた際

「おい、タカシマー! オマエは『A高』に行けるのか? 『C中』に行ったオーミヤは、来年からはまた当然一緒になるんだろーし」

と水を向けると

「うーん、まだなんともねー。にゃべは余裕たっぷりで、いいけどさ・・・普通は、そうはいかないんだから・・・」

と色っぽい流し目で羨まれ、ちょっぴり良い気分であった (*^m^*) ムフッ

さらにずっと下のほうに目を転じていって、50位辺りに至ってようやくマサの名を発見した (  ゜ ▽ ゜ ;)エッ!!

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