2004/02/26

シューマン ピアノ協奏曲イ短調(第1楽章)




 この曲は当初『ピアノとオーケストラのための幻想曲』として創られたものだった(第1楽章)。その後に、一流ピアニストでもあった新妻クララの晴れ舞台として用意するため、後の2つの楽章をくっつけたものが、今日の『ピアノ協奏曲イ短調』として誕生した。

ピアノとオーケストラのどちらが主役ともいえないような幻想味溢れる、それまでのピアノばかりが派手な主張を展開するものとは、ひと味もふた味も違ったユニークな作品であり、今では《四大ピアノ協奏曲》の一つに数え上げられるほどに有名になっている。

1楽章
<冒頭は、イ短調属調長調のホ長調の強奏。鋭い付点リズムで、ピアノが応え主題につながる。第1主題は、木管の素朴な響きが印象的で、オーボエが主題を印象付ける。展開部は、元々ピアノ・管弦楽のための幻想曲であった経緯で、非常に自由である。変イ長調の夜想曲風の変奏が、やはり主題を印象付ける。冒頭序奏の鋭いリズムが同調で現れ気分を変えるが、展開部全体は協奏曲の建前上、短い。再現部でイ長調の昂揚が終わると、カデンツァが作り付けになっている。技巧的には極端なものではないが、対位法的処理が多く作曲技術としても充実した内容になっている。
Wikipedia引用

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