2004/02/27

引っ越し(T社極秘プロジェクトpart3)


 4月初めから、2週間に渡り富士通某のプロジェクトリーダー・M氏と元請け会社のSE・K氏の元で、2週間に渡る研修期間を終えた。unix歴十年という、ベテランのK氏からは

「ここで必要となるものは、総て教えました。後の足りないところは、自分で勉強するなり努力しておいて下さい」

とチクリとやられ、リーダーのM氏からも

「ネットワークに関しては、私の方が色々と教えていただきたいですよ。ま、unixに関してはボクも専門ではないので、最初に一緒にK氏から研修を受けさせられましたが、にゃべっちさんも私みたいに安いPCを買って自宅でサーバを立てるなりして、勉強していって下さい。まあ、開発知識までは必要ないですが・・・」

と、クギを刺された。

(ウムム・・・ こりゃ当初訊いていた話よりは、遥かに求められるレベルが高そうだわい!)

と思いはしたものの、なにせゆっくりと引越しに時間を割いている余裕はない。 とにもかくにも、必要最低限の身の回り品だけ車に詰め込んで、家電製品などは休日を利用して少しずつ運ぶ腹づもりであった。

引越先は、現場から歩いて約10分のレオパレス21。なにしろ、人口が10万にも満たない新興の田舎都市とは訊いていたが、実際に来てみて本当に何もないのには驚いた。周辺には某大企業が2社ばかりあったが、近所にはスーパーが1件しかないし飲食店も23件しかない。視界に入るのは、無機質に高さを競うかのように聳え立っている分譲マンション群と、その合間に押し潰されるようにしてポツリポツリと挟まっているようなレオパレス群である。

レオパレスだから当然ワンルームで、取り敢えずバス・トイレがついていたのは助かった(当たり前か!)し、キッチンは普通のマンションの半分くらいしかスペースのないショボイやつだが、どうせ調理などしないから不満はない。これでも3ヶ月契約前払いで30万近くは掛かるのが、会社負担でタダで入れるのだから、文句は言っていられないのである。

 さて引っ越し当日の月曜日は、昼過ぎからの出勤で夜22時くらいには終わる予定だったが、トラブルに見舞われ結局深夜3時まで対応するハメになる。帰りに通る駅前のコンビニで弁当を買い、食べてから風呂に入ったりなどしているうちに目が冴えてきて、結局まったく睡眠をとることが出来ず、代休となった翌日は10時間くらいドロのように眠った。

水曜は夜の勤務に廻されたため、昼間のうちに近所にある唯一のスーパーへ買い物に行き、深夜勤務に備え睡眠を取っておこうとしたものの、慣れない時間帯に寝ることは出来ず、それでも結局3時間ほどウトウト。木曜も深夜に回してもらい、昼間はスーパーへ日用雑貨などを買いに行く。慣れない前日の深夜勤の疲れから、昼間から寝ていたら夕方4時頃に隣の住人らしきニーチャンが、TVをガンガン鳴らしながら部屋をドタバタしていたが、さすがに真昼間から怒る訳にもいかず、結局4時間程度の睡眠しか取れず。木曜夜からの勤務は、金曜の昼までに及んだ。

引越の時は、慌てていたためPCなどは自宅に置いたままで、新しい住居ではまだネットを始めPCが使えないこともあって、スーパーで買ってきた缶ビールを1週間で一ケース空けてしまい、今度は発泡酒2ケースを買ってきた。翌日の土曜以降は、他のメンバーとの調整で4連休となったため、ようやく新生活の舞台となる町をぶらぶらと散歩してみる事にする。といっても、見事なまでに本当に何も娯楽施設のようなものの(というべきか、本屋すら見つけられなかった)、ないところなのである。

街は殺風景な上に部屋も何もないがらんどうなので、現場の近くにあるスーパー2Fの100均ショップで、生活雑貨などのガラクタを3000円分くらい買い込んでから、昼に一旦自宅へ戻る。自宅までは約1時間。土曜から自宅に泊まり、久々にネットでメールチェックなどを済ませ、月曜は役所に住民票など転居手続きに必要な書類を取りに行く。この1週間は、コンビニやスーパーの弁当ばかりで、ロクなものを食べていなかったので、久々に行きつけの定食屋でのご馳走に舌鼓を打った。

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