2004/01/12

バーゲンオヤジ ~ X氏への遺言(第一部)「承」(1)



 考えても見るがよい!

 リーダーたるもの眼光紙背に徹するが如し透徹した状況認識、的確迅速な判断力、さらには機知縦横の叡智こそが求められてしかるべきものが、もっぱら退屈を養う能力ばかりを誇示され続けるのみとあっては、リーダーの看板などは画餅に過ぎぬ。喫煙所に入ると、あたかも見計らったようなタイミングで必ずやってくる氏と仕方なく交わしてきた、その場凌ぎの真実なき駄弁を操る空虚な時間こそは、人生最悪の浪費と推して知るべし。礼儀作法も弁えぬゴロツキ相手に、イソップの太陽作戦が奏効したと万に一つも悦に入ってほくそえんでいるザマこそは、笑止千万夜郎自大の大バカ者と言うしかない。スッポンが鶴に変身などは、お伽噺に過ぎぬ。

 これまでX氏が、リーダーとして曲がりなりにももっともらしく見えていたのは、ひとえに機知縦横に富んだ有能なK君の存在あったればこそ、という事実は最早明々白々となった。X氏なんぞ実に凡庸頼むに足らぬ器に過ぎなかった事、この目にハッキリと見て取れぬほどに節穴であろうことか!

 職場に限らず社会にはルール、マナー、エチケットなどという七面倒な事どもがある。謙虚、素直、可愛げ、床しさ・・・人間の美徳?

 数えられるものといっては、何ひとつなくてはオハナシニもならぬ。マザコン、対人恐怖、対人依存、貧弱、無自覚無責任、小児病患者、モラトリアム・・・空虚なプライドの履き違えなんぞ、屁のツッパリにもなりゃーしないんだが、26にもなって、そのくらいは弁えてくれたまえ。C社も選りによって、こんな最悪イカレポンチの青ビョウタンをどっから拾ってきたものやら、稽古もつけずに土俵に上げて、なにやらかそうって料簡かね?

 だから言わんこっちゃない、土俵の上えキックボクシングを始めちゃったじゃないの。さすがは泡沫会社の足掻き、これからもせっせと玉を捨てて、薄穢らしいボロ石コレクションに精出してりゃいいよ。こっちは沈没間際のボロ舟の舵取りだけは、金輪際願い下げしとくわ。

Flash back3》バーゲン
 (ホラ、また来やがった・・・おのオヤジめ、人がタバコ吸ってると必ず来やがるんだ。あれでも罪悪感があるんだなw 
ありゃりゃ、オッサンまた新しいスーツ着てるじゃネーか・・・誰も注目しちゃいねーってのに、随分とオシャレに精が出るこっちゃ

 「あれ? 
 Xさん、またスーツを買ったんですか? プププッ(^m^)

 「ああ・・・ええ、まあ・・・」

 「渋くて、いい色じゃないですか。ワインレッドですか。なかなか似合ってますよ、ハハハ。高かった?」

 「いや、全然・・・バーゲン品ですよ・・・」

 「いいなー。幾らしたの?」

 「うーん、3万くらいだったかな・・・にゃべっちさんのは?」

 「いやー、私のなんぞは、それこそ安物で」

 「にゃべっちさんのセンスの良さには、いつも感心してますよ・・・」

 「いやいや、Xさんこそ目立たないけど渋い大人のオシャレという感じがしますよ・・・」

 この際、老婆心から忠告しておきたい。

 X氏よ!
 紳士服のバーゲン品漁りに血道を上げるのは結構だが、いかにシックな三つ揃いに身を固めようとも、内実の空虚さは覆うべくもないのだということを。姿身に写る上っ面だけで勝負という年齢は、もうとうに過ぎていますよ。 
 あ・・・元々、まったくスマートとはかけ離れてるけど (c_,゚`)プッ

 なるほど・・・どんな愚か者にも、取り得の一つくらいはあるものらしい。ええ、Bというボンクラ社員が「C言語が得意」という話は、耳にタコが出来るくらいに訊きましたよ・・・ええ、このワタクシはC言語なんて「高級言語」は、まったく理解しないですとも ヾζ  ̄▽)ゞオホホホホホ

 しかし、考えてもみたまえ。いかにC言語を駆使して、驚天動地のプログラムを構築しようとも(Bには絶対に無理だけどw)、職場における日々のルーチンワークがサッパリ滞っていては、本末転倒と言うものだと。

 明日のパン代にもヒーコラ言ってるような乞食やホームレス風情が、フランス料理の博識薀蓄を開陳したところで、誰が相手にしようものですか?

 職場におけるプライオリティを弁えず、自己満足のみに現を抜かす浅慮を「砂上楼閣」と評する事くらいは、中学辺りで習ったハズですがもうお忘れか? ('ー`)y~

 分別弁えたハズの老け顔したオッサンたちが雁首並べながら、何故にこれほど明々白々な常識が延々と無視され続けているのでしょうね?

 ひょっとして、あそこに並んでいる生気の抜けた不細工な不景気なツラどもは、世にも珍妙な醜い晒し首

 が、X氏よ!

 これまでの対岸の火事高みの見物気分から、一転してご自慢の安手のスーツに火の粉が飛び移るまでには、まずもって1ヶ月とは要すまい。

 直ぐに準備を始めたまえ。

 かかる時に備え、まずは低い鼻からのズリ落ち防止メガネを新調しておく事をお勧めしよう。最早そこにおいて何が起ころうとも、ワタクシにとってはコップの中の嵐ほどの価値すら持たないだがね ニヒヒヒ ( ̄∀ ̄*

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