2004/01/23

プライド(スーパーオグリpart4)



●にゃべっちの場合
「そ-ゆーことか・・・向き合った時は、あまり息が上がってなかったんで、全然気付かんかった」

「まあ、オレももう少しは格好がつけられるか、と思ったんだがな・・・」

少年としては、まったく何気ないひと言のつもりだったろうが、なにせ血気盛んな年頃だけに、ちょっとしたひと言が引っかかってしまう場合がある。

「ん?
まるで体調万全なら勝てた、という風に聞こえるんだが?」

一瞬、キョトンとしたオグリだったが、こうなると売り言葉に買い言葉だ。元々、「」が付くほど短気なオグリが、いよいよ「」を表し始めた。

「まあ普通の状態なら、オレにも勝つチャンスがあったろうが・・・しょせん、あんな状態では勝ち目がねーさ」

これでは「負けたのはあんな状態だったせいで、そうでなければ勝てた」と言っているように聞こえるではないか。

(太々しい態度と言い、どうにも癇に障るヤローだ ∑( ̄皿 ̄;;キィィィィィィィィィィィ!!!

普段は冷静な「神童」が、珍しく熱くなっていた (-o-)ノ ┫オリャ

「よ~し、じゃあもう一丁やろうじゃね~か。万全の状態で、どっちが強いのか決着つけよーぜ。今度は、ゴチャゴチャと言い訳なしでな」

「仕方ねえなー。言い訳などしとらんし、オレはどっちでもえーが・・・まあオマエがそこまで言うのなら、やってやってもえーけど・・・」

と言葉とは裏腹に、やはりオグリも決着を着けたがっていた。

「よし!
じゃあ、10分後に再戦だ!
それまでに息を整えて、首を洗っていろよ!」

「ああ、オマエこそな」

●オグリの場合
「そ-ゆーことか・・・向き合った時は、あまり息が上がってなかったんで、全然気付かんかった」

「まあ、オレももう少しは格好がつけられるか、と思ったんだがな・・・」

こっちとしては、まったく何気ないひと言のつもりだったが、なにせ血気盛んな年頃だけに、ちょっとしたひと言が引っかかってしまう場合がある・・・らしい。

「ん?
まるで体調万全なら勝てた、という風に聞こえるんだが?」

無論、そんなつもりはなかったが、こうなると売り言葉に買い言葉というやつさ。なんせ、相手はあの「神童にゃべっち」だから、今まではこっちからすれば口を聞くのも憚られる感じだったが、こうして遣り合っていると



(なんだ。コイツも、やっぱり普通の中学生じゃねーか!)



と、ヤツに対するコンプレックスも消し飛んできてね。そうなると



(折角、丸く収まったのに、なんでオレがゴチャゴチャとイチャモンをつけられないかんのか!)



と、次第に腹立たしくなってきやがった (*≧ω)ノ-=≡≡卍



それで「まあ普通の状態なら、オレにも勝つチャンスがあったろうが・・・しょせん、あんな状態では勝ち目がねーさ」と挑発してやると、ヤツは益々いきり立って

「よ~し、じゃあもう一丁やろうじゃね~か。万全の状態で、どっちが強いのか決着つけよーぜ。今度は、ゴチャゴチャと言い訳なしでな」

と、きやがったよ。



(よーし、そこまで言うなら、今度こそお望み通り地べたに這いつくばらせてやろーじゃねーか。負けず嫌いの神童さんよ!)

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