作曲家としてのリストの評価は「ハッタリだけの大げさな音楽」などと酷評されることもあるが、個人的にこれは酷い評価だと思う。
あのオーバーな表現は好きだし、魅力的な名作・傑作が多い。
ところで、リストの管弦楽曲の多くは、弟子のドップラーとの競作となっていて「ドップラーが手伝った」という説から「殆どドップラーが創った」までの諸説がある。
が、リスト大先生と弟子のドップラーの関係を考慮すると、ちょこちょこ手伝った程度で名前が載ることもないだろうから、実際はドップラーがかなり活躍したのではないか、などと密かに推測している。
この曲集で、ワタクシ自身は全6曲の中では飛び抜けて有名な『第2番』よりは、景気の良い『第1番』、『第6番(ペストの謝肉祭)』、またはチャーミングな『第4番』辺りが特に好きだ。
この第4番は、前半と後半で曲調がガラリと変わる。
前半の重々しい雰囲気も良いが、特に後半の装飾的で煌びやかなオーケストレーションが大好きで、実際のハンガリーは知らないが「これぞハンガリーの風?」などと勝手に想像している。
ところで、音楽の本などを見るとリストは「ハンガリー人」とされているが、両親はそれぞれドイツ人とオーストリア人で、ハンガリー人としての血はまったく流れていない。
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