前期、級長選。クラスの人数42人のうち『B小』出身者が約半数を占め、残りの半数が『H小』と『Y小』出身者である。それだけに、投票となるとどうしても『B小』組に沢山の票が集まってしまう。そこで
「過半数の22票を超えた者がなかった場合は、上位2人で再投票を行う」
というルールが、担任の鬼女史によって決められた。
さて、1回目の投票。20票ある『B小』票の殆んどに加え
《知能&学力テストで学年トップ!》
が強く印象付けられたにゃべっちは、1回目の投票で過半数を大きく超す30以上の票が集まり、あっさりと選出された。一方、女子の方は「学力テスト4位」の真紀が、出身校である『H小』の票と他学区生徒からの票も集めて過半数を超え、最大票田をもつ『B小』の生徒を抑えて当選が決定した。
かくして、6組前期級長は
『B小』生徒会長にゃべっち&『H小』生徒会副会長・真紀
という、フレッシュな顔合わせとなった ヽ(′▽`*)乂(*′▽`)ノ
教壇から挨拶をする、真紀の姿を改めて見てみる。颯爽たるスラリとしたその姿は男子にも遜色ない長身であり、病的なまで色白の細面に銀縁メガネが、いかにもインテリといった感じだ。眼鏡の奥の細い眼はやや冷たさを感じさせるものの、大柄のせいか落ち着いた大人びたムードが漂う。
これまでの、にゃべっち好みのカワイコちゃんタイプとは、趣を大きく異にするるだけでなく決して「美少女」というタイプではない。が、『B小』には居なかったタイプだけに、新鮮さを感じた。これまで「才女」といえば、小学校にも香と香里がいたが、どちらも子供の頃から見てきているだけに「才女」というイメージはイマイチピンとこなかった。そういった点からも大人びた真紀こそは、「初めて目の当たりにする、実感を伴った才女」といえた。
要するに、すっかり一目惚れをしてしまったワケで、しかも中学入学早々だっただけに
「ひょっとして、これが世に言う『運命的な出逢い』というヤツかな?」
と、密かに不埒な考えを起こしたりしたものであった ( *^艸^)ムププ
心なしか最初に眼が合った時、真紀の真っ白い頬に朱が射して見えたのは少しノボセ気味だった自身の幻覚であったろうか ( ´艸`)ムププ
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